日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

夏川草介著「始まりの木」

2023-09-04 | 読書
先週読んだ一冊
夏川草介著「始まりの木」 小学館文庫刊

帯には作者の
「木と森と、空と大地と、ヒトの心の物語です」
「旅の準備をしたまえ」の一言で始まる。
大学の民俗学者の指導教官と助手の学生の
フィールドワークの物語

    
    近くの公園

古屋神次郎は口の悪い、人に好かれない偏屈な教官だが
同行の藤崎千佳は教官の毒舌にも屈することなく言い返す
が、誰のでも好かれる修士学生。

一話は青森県弘前
  偏屈な教官の亡き妻のことを知り
二話では京都叡山で
  現実ではありえない体験をし
三話は長野県伊那谷
  威厳のある大柊、大学の学部消滅を防ぎ
四話は高知県の遍路道
  見知らぬ人を助けることになり
五話は東京本郷
  老い先短い和尚を手助けする

さまざまな自然の中で民俗学の何かを学ぶ

口の悪い教官が少しづついい人に見えてくる。

高知県以外は近くに行ったこともあり
風景や人々を頭に描きつつ読み進めた。
物語も実際の風景を知っているか否かで
見える景色が違ってくる。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 朝から夕焼け? | トップ | 妄想の沸き立ち »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

読書」カテゴリの最新記事