一昨日、昨日とトロールで漁獲されるカサゴを紹介してきましたが、今日もその流れに乗ります。
フサカサゴ科 フサカサゴ亜科 オニカサゴ属のサツマカサゴScorpaenopsis neglecta Heckelです。
サツマカサゴは、南日本から南シナ海、東部インド洋の沿岸岩礁域に生息する普通種です。高知県や愛媛県南部でのシュノーケリングでもよく見かける魚です。本種は浅いサンゴ礁域や岩礁に生息するものと思われがちですが、この個体は高知県足摺岬沖合の水深180mほどの場所から採集されたものです。浅いところから深いところまでいるんですね。
サツマカサゴの特徴は、体高があること、そして胸鰭の地色が黄色もしくは赤色で基部に小さな黒色斑点があることです。本種を含むオニカサゴ属は近年に分類の再検討が行われ、日本には13種類が生息することが明らかになっています。
オニカサゴ属の味についてですが、これは料理法などでも変わるようです。個人的に刺身はお勧めできず、唐揚げや煮つけに向くと思われます。