本日ご紹介の深海魚は昨日までと同様にフサカサゴ科のアカカサゴSetarches longimanus (Alcock)です。
アカカサゴは深海性のフサカサゴ科魚類です。本種は昨日まで紹介したフサカサゴ亜科とは異なり、シロカサゴ亜科という別の亜科に含まれます。
シロカサゴ亜科の特徴としては、溝状の側線があり、その側線上に薄く脱落しやすい鱗があるということがあげられます。世界中で3属からなり、各2種の計6種が報告されています。日本には3属4種が生息しています。
種としての特徴は前鰓蓋骨の棘で、上から2番目の棘が大変小さいことです。これが大きければシロカサゴとなります。
底曳網では水深200mほどの場所から漁獲されるのですが、小型種で棄てられてしまうことが多いようです。今回も食味は試していないのですが、また機会があれば試して見たいと思います。深海釣りの皆様もぜひお試しください。ただ背鰭の棘には毒があるとのことですので、そこはご注意を・・・