本日2回目の投稿になります・・・。この魚はカゴカマスRexea prometheoides (Bleeker)という魚です。カマスという名ではありますが、カマスの仲間ではありません。ただ、「マダイ」と「マトウダイ」や、「マダイ」と「コブダイ」といった関係よりは近いですが。
この魚は「サバ」や「タチウオ」などに近縁なグループで、体型はサバによく似ており、口、特に歯の形状はタチウオに似るという面白いグループです。この魚の特徴としては、側線が1本で波打っていることがあげられます。
また、本種では腹鰭が退化しており、この個体のように無くなっているものもあります。生息水深は150から540mまでで、今回は水深150m付近からトロールによって1個体のみ、漁獲されました。通常はもっとたくさんの個体が入るようですが・・・
本種は英語圏ではRoyal escolarといいます。Escolarとは、アブラソコムツ(もしくはバラムツ)のことをさしています。アブラソコムツとバラムツは肉に多量の脂を含む (食べて中毒を起こす) という理由で食用が禁止されています。
カゴカマスもこの2種ほどではないですが、脂が強いです。今回はフライパンで焼いてみましたが、味はまあまあ、しかし小骨がちょっと硬くて食べにくい。今後の課題です。