草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

消費税の据え置きと積極的な財政出動を提案したスティグリッツ!

2016年03月17日 | 経済

安倍首相はしたたかな政治家である。国民のためになると思えば、固定観念にとらわれずに大胆な決定をする。アベノミクスにしても、バックボーンを提供したのはノーベル経済学者のスティグリッツであった▼スティグリッツはリベラル派に属する。ブッシュ大統領によって引き起こされたイラク戦争を痛烈に批判した。学問的には情報の非対称性を問題にした。それがネックとなって市場における最適配分が行われないことを証明した。悪徳医者が患者の無知に付け込んで病気にしてしまい、法外な薬代を請求するようなことが起きるのは、情報の非対称性のためなのである。グローバリズムがアメリカの金融界を儲けさせるためのものでしかないのも批判していた▼スティグリッツを招いての「国際金融経済分析会合」の初会合が昨日午前、安倍首相や有力閣僚の出席して首相官邸で開かれた。スティグリッツは来年4月に予定されている消費税10パーセントの引き上げに否定的な意見を述べた。さらに、不況の原因となる需要不足を補うために、積極的な財政出動を提案した▼国際経済をリードする力が日本にはあり、日本に成長を引っ張る模範になることを求めたのである。消費税が5パーセントのままであれば、もっとアベノミクスは成功したとみられている。今こそアクセルを踏む必要がある。間違ってもブレーキを踏むべきではない。消費税の延期ばかりでなく、アベノミクスの第二の矢である財政出動が目玉となるべきなのである。

 

にほんブログ村 政治ブログ 政治評論へ

 

               ←応援のクリックをお願いいたします。

 

 

政治 ブログランキングへ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする