草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

逆境から生まれた吉田松陰の義の精神が国を救う!

2016年03月26日 | 思想家

今の日本を動かしているのは、マスコミや自称文化人などではない。名もなき人々の声なのである。経済的にも社会的な立場の点でも、恩恵に浴していない人たちの方が、国を憂いている▼吉田松陰が『講孟剳(さつ)記』の序で述べている通りなのである。「富貴安楽は順境なり。貧賤艱難は逆境なり。境の順なる者は怠り易く、境の逆なる者は励み易し。怠れば即ち失ひ、励めば則ち得るは、是人の常なり」。米艦で渡航を企てて捕まり、萩の野山の獄に投ぜられた松陰は、その逆境のなかで友を得て『孟子』を講義した。あくまでもその序文は、友とした富永有隣の書とはいえ、自選は松陰である。松陰自身の思いを語っており、そこから私たちは、多くのことを学ぶことができる▼日本人の多くは日々の生活に追われている。書物を手にする余裕などないのが実情だろう。それでもブログやフェイスブックを通じて、常識的な意見を述べることで、偏りがちな日本の言論をチェックしている。マスコミや自称文化人のように、それを金儲けの手段にしているわけではないから、自らの信念が揺らぐことはない▼保守民族派のベースとなる声なき声とは、まさしくそうした人たちを指すのではないだろうか。松陰は「名を得んが為と、官を得んが為」の者たちに与せず、義をなすことを説いた。世に重んじられずに、下積みとして働いている人たちこそが、一旦緩急の場合には国のために殉じるのである。

 

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