トランプがアメリカの大統領になるのを、いくらクリントン支持者が阻止しようとしても、それははかない抵抗でしかない。民主主義は多数決が原則である。それに従うほかないのである。リベラルを名乗りながらも、実際の生活では既得権に胡座をかいていたのに、底辺の理解者をマスコミが装っていた嘘を暴いたのがトランプだったのではなかろうか。保守革命と呼んでも差し支えないだろう▼マルクス主義の衰退もあって、世界中のリベラルが最後の拠りどころとしたのが、マイノリティ擁護や環境保護、さらには反戦であり、今なお表向きは共産主義名乗っている中共への接近であった。クリントン担いだアメリカの民主党は、そうしたリベラルにあまりにも依存し過ぎた。アメリカの人口の約7割は現在も白人で、その多くが敬虔なキリスト教徒である。それを無視したから敗北したのだ▼日本のリベラルも一緒である。マルクス主義で世界を解釈することができなくなったために、右往左往している。共産党ばかりか、民主党までもが座標軸を見失っている。マルクスがあの『共産党宣言』を世に出したのは1848年であった。明治維新よりも前である。それを推し戴いてきたわけだから、理論的に破綻して当然である。中道左派の自民党に飽きたらない勢力が、今後は日本のトランプを担ぐことになるだろう。もはや日本の政治も中途半端は許されないのである。
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