たった今のNHKのラジオで、名前も聞いたことがない解説委員がトランプ次期大統領をけなしていた。何度も何度も「ポピュリスト」と呼び、「差別主義者」と一方的に決めつけていた。そんなレッテル貼りしかできないのだろうか。若者や都市部でクリントンに投票した人が多かったことを、しきりに強調していた。年代や地域別ではそうかもしれないが、白人に限定した数字については全く触れない▼今アメリカで何が起きているかを知りたいのに、あまりにもレベルが低い。グローバリズムがあまりにも暴走したために、今回のアメリカの大統領選挙では歯止めがかかったのである。自分たちが応援したクリントンが当選しなかったから、ポピュリズムと断定するのはどうかしている▼格差社会といえば、たいした仕事もしていないくせに、NHK職員は一人当たり年間千数百万もらっているわけだから、恥ずかしくはないのだろうか。そこまで収入のある日本人は、国民のうちのほんの一握りである。自分たちのことを棚に上げて、格差社会がその背景にあるかのような解説であった▼日本の若者の反応はトランプ支持が多い。ポピュリズムがそうさせるのではない。マスコミの報道を信用しなくなってきているからだ。自分たちだけ既得権益にあぐらをかいたNHKの解説員とやらが、国民に向かって上から目線で講釈をたれても、誰も聞く耳をもたないのである。
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