根も葉もないことなのに、マスコミが寄ってたかって書きたてたのだから、安倍内閣の支持率が急落するのはあたりまえだ。徐々に真相が明らかになれば、当然のごとく矛先は朝日新聞を始めとするマスコミに向いていくはずだ。官僚の不祥事である限り責任は免れないが、書き換えられる前の文章によって、安倍首相が関与したことが明確になったわけではない。情報弱者で、テレビと新聞しかみない高齢者が、今回もまたマスコミに騙されたのである。一ヶ月もしないうちにそのことに気付くはずだ▼エリック・ホッファーは『大衆運動・高根正昭訳』において、大衆運動が盛り上がるための条件を示した。「彼らは貧困である必要はない。しかし彼らは、はげしい不満を抱いていなければならないし、また彼らは有力な主義を、誤ることのない指導者を、あるいはまた、新しい技術をもっているので、鬼に金棒の状態にあると感じていなければならない。そして最後に彼らは、自分たちの巨大な事業にともなう困難について、まったく無知でなければならない」▼今の日本の大衆が、それほど不満を抱いているとは思われない。大衆を魅了する野党の指導者もいない。思想的なバックボーンもない。お花畑の空想的な平和主義が色あせてきている。ネットなどで情報があふれ、すぐに水を差されることになるのだ。マスコミは心しておくがいい。やればやるほど、自分たちにブーメランが返ってくるということを。
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