日本の自由と民主主義が根本から揺らいでいる。それは安倍一強政治のせいではない。野党とマスコミが、寄ってたかって日本を貶め、全体主義国家の中共や北朝鮮のの走狗と化しているからだ。そうした者たちに煽られて、大事なものを日本人は失おうとしている。それはまさしくヒットラアの「第三帝国」を招き寄せているのと一緒である。小林秀雄は「ヒットラアと悪魔」のなかで、大衆の心理を見抜いた扇動家の正体を暴いた▼「人間は侮辱されたら怒るものだ、などと考えてゐるのは浅薄な心理学に過ぎぬ。その点、個人の心理も群集の心理も変りはしない。本当は大衆は侮辱されたがつている。支配されたがってゐる。獣物達にとって、他に勝たうとする邪念ほど強いものはない。それなら、勝つ見込みがない者が、勝つ見込みのある者に、どうして屈従し味方しないはずがあるか。大衆は理論を好まぬ。自由はもっと嫌ひだ。何も彼も君自身の君自身の自由な判断、自由な選択にまかすと言はれゝば、そんな厄介な重荷に誰が堪へられよう」▼大衆の心理を逆手に取ったヒットラアは天才であったのだ。自分で考えることをせず、支配されたがっているのが大衆である。「第三帝国」に大衆は喜んで膝を屈したのである。今の中共や北朝鮮で革命が起こらないのは、権力で抑えられているからではない。大衆の本質に根差しているのだ。そして、野党とマスコミが中共や北朝鮮に加担するのは、自由の重荷に堪えられないからなのである。
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