日本維新の会という勇ましい党名は変えるべきである。ロシア大使館にわざわざお詫びに行くような体たらくは、あまりにも不甲斐ない。外交を熟知しない素人のレベルである。丸山穂高代議士の「戦争」発言をめぐって、そこまで弱腰になるのは、腹が据わっていないからなのである。大衆迎合主義の政党は、マスコミや世論の反発を恐れるがために、右往左往しているのだ▼日本維新の会に国民が期待したのは、現状を打破してくれる野蛮なバーバリズムであった。会田雄次も衛藤瀋吉、加藤寛との座談会『このままでは日本は衰亡する』(昭和58年発行)のなかで、世の中を変えるのは、バーバリズムであるとの持論を展開していた▼「バーバリズムは、むちゃをやるエネルギーが根本にあって、それが革命、改革を遂行することができるわけでしょ。歴史をみると、公家からみたら武士は全くの下衆野郎、平家はそういうバーバリアンの代表ですね。だから、清盛は平気で比叡山の坊主をやっつけることができた。鎌倉のある武蔵国は三百年前もまだ石器時代のようなもので、大衆は衣の着物なんて着ていない」▼今回のことで、日本維新の会には「狂気」を蔵していた高杉晋作や吉田松陰のような人物は一人もいないことが明らかになった。現状を打破すのは「むちゃをやるエネルギー」を爆発させるバーバリアンなのであり、それを日本維新の会の求めても無駄なのである。
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