あらゆる国の民衆が鉄鎖から解き放たれなくてはならない。今香港では、中共への容疑者引き渡しを可能とする条例改正案を阻止するために、民主派がデモを組織し、主催者発表では13万人参加したといわれ、2013年の雨傘運動と同じような盛り上がりを見せている。いうまでもなく、その条例改正案は中国共産党による民主化運動への弾圧であり、自由と民主主義の体制下にある私たちは、民主派の後ろ盾にならなければならない▼香港が全体主義の軍門に下れば、次は台湾であり、沖縄なのである。自由アジアを守り抜くことが、我が国の存立にも深く関係してくるのだ。日本の自称左翼は、香港の人々の悲痛な叫びを無視し、逆に中国共産党の手先になっている。インターネットが普及し、情報を遮断することが難しくなれば、中共は民主化すると思われた。しかし、現実はそうではなかった。インターネット利用者を監視するシステムを構築し、逆に弾圧を強めているのである▼そもそも一国二制度などというのは、夢物語であったのだ。犯罪者として民主派のメンバーが次々と逮捕され、中共に送られるのは目に見えている。権力の維持のために手段を選ばないのが全体主義である。自らの限界を自覚し、他者と共に真理を目指そうとする者たちはそれに反抗することになる。それが人間としてのあたりまえの叫びなのである。
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