草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

「一人の例外もなく不寛容な」進歩派批判した福田恆存!

2019年05月08日 | 思想家

未だに日本のジャーナリズムを支配している進歩派は、あまりにも偽善的である。通り一遍の「平和」「博愛」などの万人受けする言葉を並べ立てて、世の中を動かせると思い込んでいる。これは昨日、今日始まったことではない。戦後の言論空間はほぼ進歩派の独壇場であった。その影響が未だに残っているのだ▼多勢に無勢であることを知りながら、あえて言論で立ち向かったのが保守派論客の福田恆存であった。『日本を思ふ』に収録された「進歩主義の自己欺瞞」は、進歩派の痛いところを突いている。進歩について福田は「最も良き場合においてさへ、それ自身に固有の必要悪を伴ふと同時に、最も悪しき場合においてさへ、それ自身に固有の必然善を伴ふ」と書いた。リアリストならではの見方である▼福田によれば、進歩派は「人間の本質が二律背反であること」に目を向けず、他の意見に耳を傾けることができないのである。だからこそ「一人の例外もなく不寛容」なのであり、お高くとまっているのだ。朝日新聞の論調のように「自分だけが日本の、世界の未来を見とほしてをり、万人が自分についてくるべきだと確信して」おり、少しでも逆らう者がいれば「ネトウヨ」と罵倒するのである。言論活動を活発化するためにも、戦後の長きにわたって自分たちの春を謳歌してきた者たちに、私たちは引導を渡すべきときなのである。

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コメント (1)
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