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マクロビオティックインスピレーション・随想古事記・日本語と歴史・バベルの塔・日々雑感

ほたる

2006-06-12 11:43:23 | Weblog
久方に散歩をしました.帰省中の次女に誘われて夕食後自宅付近を回りました.当地は田舎ですから、人っ子一人通りません.お月様と星を楽しみながら自宅から下って駐車場の端の溝に近づいた時、そこで暗闇に光って飛び交うものを発見しました.「アア蛍だあ、生き延びていたんだ!」と懐かしく、いとおしく、嬉しくなりました.先年の乾燥でいなくなったのかと思っていたのです.しばし見とれて道路に出、ぐるりと回って自宅の上のほうに戻って来ました.するとまた蛍がちらちらと現れてきました.ツーッと光っては飛び、消えてはまたツーッと飛ぶ.何匹もあちこちで光の軌跡を描き出していました.庭に下りて行く坂道にも蛍が明かりを灯していました.なんと我が家は蛍の住処のお隣という、風流な家でした.色んな動物が共に生きています.昼間はトカゲが気温が上がってきてすばしこく動いています.梅雨らしく、蛙もどこかで鳴いています.この分だとこの辺の蛇もあの乾燥をどこかで生き延びたかなあと思いました.

昨日私どもの田平町でかの有名な船越康弘さんの講演がありました.平戸市の生涯学習講演会です.そこで船越さんが声を大にして叫ばれました.『自然食というならば、自分が如何に自然を汚してない暮らしをしているか先ず反省をして改めよ!それなくしては自然食も何も無い!』本当にそうですよね.具体的に、洗剤、化粧品などのことまで言われました.自分ばかりがきれいになって(?)、外を汚していたら、結局何にもなりません.外は内でもあり、内は外でもあるのです.これが相対宇宙が無限宇宙から引き継いだ性質ですよね.可愛らしい生物にも可愛くない(?)性物にも等しく思いやりを広げましょう.みんな同じ自然の子ですから.私達は皆お隣さんでした.

船越さんの講演は、全国でありますから、お聞きになった方も多いと思います.元気一杯面白おかしく説得力一杯です.船越さんの講演を聞いてマクロビオティックを始めてみようと思う方も多いと思います.「食を変えれば人生が変わる!」 マクロビオティックを紹介なさる第一声です.自分がこれによって変わったと言われます.後は一人でも多くの方が、実際の一歩を踏み出してくださることを祈っておられると思います.私も及ばずながら、心からそう願わずにはおられません.頭で思うことと実際に行うことの間にある溝は、その人が決心さえすれば一跨ぎで越えられる程のものですが、頭の中で思っているだけの間は地球第一の大河よりも広いのです.これが昔から日本で「お行」といわれているものの正体だと思います.行じなければ何にもなりません.昔からの教え「知行合一」、思いと行いが矛盾しないよう日々反省して謙虚に生きること、これが私達の踏むべき道だと思います.全国におられる道連れをありがたく生きたいと思います.

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