ライブ インテリジェンス アカデミー(LIA)

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京都、冬の散策Ⅱ<国宝大報恩寺>

2019-01-08 15:06:37 | 文化想造塾「神社仏閣」
昨年の12月初旬まで東京国立博物館で約2カ月「京都大報恩寺"快慶・運慶"のみほとけ」と題した展覧会が行われ、
人気を博したのは記憶に新しい。その仏像が京都に戻り、本来の安置場所で観たいと思い大報恩寺に行ってきた。

われわれには大報恩寺というより「千本釈迦堂」という名で聞く方が馴染みがある。
このお寺は周知の通り、本堂は国宝で、慶派の仏師たちが彫った仏像のほとんどが重要文化財に指定されているものばかりである。
仏像の紹介は後日にし、参拝者もなくガランとした本堂内をゆっくり拝覧することができた。
本尊は、快慶の弟子である行快が彫った「釈迦如来坐像」。秘仏として本堂に安置されている。(昨年の展覧会で寺外初公開)
それは残念ながら観ることはできなかったが、800年前のままの本堂内を堪能させていただいた。

本堂内の柱には多くの傷が残されている。説明によると、応仁の乱のときに西軍の拠点となり、
戦った際の刀や槍のキズ跡のようである。周りは戦火で消失したが、両軍の計らいで大報恩寺は戦火を免れて残ったとされている。

門をくぐって目に入る「阿亀(おかめ)」と呼ばれる、それは見事な枝垂れ桜が迎えてくれる。その対にある松は目を奪われほど美しい。
鎌倉時代に建立された大報恩寺は、数々の時代を経ていまに伝わる歴史の宝庫である。
霊宝殿に安置されている仏像は次回に。撮影が許されたので、いくつかは紹介させていただこうと思っている。
















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