ライブ インテリジェンス アカデミー(LIA)

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すべてが手作業、職人技の粋。<おろし金製造・合田商店> 

2020-05-05 21:23:24 | アスライト

大阪市住之江区にある合田商店が製造する「銅手打ちおろし金」を取材させていただいた。

取材は2回目であるが、今回は株式会社アスライトのYou Tube チャンネル用の動画撮影である。「これぞ! 職人技シリーズ」の第一弾として紹介させていただく。

その内容は、下記のアドレスから見ていただけるが、その前に少しだけ内容を紹介する。

 

合田商店は住宅地の一角で、自宅の一階が工場(鍛冶屋)になっている。ここで合田八郎さん(67歳)がひとりで “おろし金” と “玉子焼き機” を製造している。今回は、おろし金にスポットをあてた。

おろし金の製造は5つの工程から成り立っている。すべての工程が手作業であり、熟練された職人技が必要とされる。まず「地抜き」から始まり、「錫(すず)引き」、「研磨」、そして次がおろし金の命である「目立て」という作業。最後に「成形」を施し完成である。



出来上がりまでの工程で、熟練作業の一つである「錫引き」は、100%に近い純錫を熱した銅板の上に乗せて溶かし全面に広げていく。その難しさは見ただけでもわかる。引いたあとは、気泡がたたないように丁寧に成らしていく。そして目立てをする前に、錫引きした部分を研磨する。
研磨がすむと、その錫引きしたところに目立てをする位置決めの線を引いていく。そして目立て作業に入る。



台に置いたおろし金に、目立て用の釘のような小さな彫刻刃の頭を金槌で小刻みに叩いていく。叩いた反動で彫刻刃を持つ手が自然に移動する。そしてまた叩く。この繰り返しで目立てができおろし金の刃になる。均等割りで間隔が詰まった刃が浮き上がっていく。まさしく職人芸である。
おろし金は周知のとおり両面に刃が浮き上がり、荒目と細目がある。関西は表になる方が細目、裏が荒目。一方関東は、関西の逆になっている。こんな道具にまで違いがあるようだ。はっきりしたことはわからないが食文化の違いからそうなっているようだ。



さらに驚かされたのが修理である。日本全国のプロの料理人から送られてくるようだ。たかがおろし金、されど・・・の領域を超えた逸品ということになる。見ると持つところにすべて刻印が押されてあった。何十年も使われている風格が滲み出ている。

 

さて、YouTubeは、下記のアドレスから視聴ください。

https://www.youtube.com/watch?v=-8AbsEpHcao

コメント
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