和菓子好きな者には「とらや」は外せない。羊羹と茶のコンビネーションは絶妙だ。羊羹の甘味と茶の渋味が口の中で最高のハーモニーを生み出す。日本人しかあの妙味は分からないかもしれない。
一昨日、初めて京都一条寺の「とらや」のれんをくぐった。とらやの近くで仏所を営む知り合いの仏師を訪ねる手土産にと思い。ちょうどお昼時だったので、お店から西の入ったところに、とらやの茶寮があるのでお昼替わりに善哉でもと入店。この茶寮があるところがとらやの創業地なので、風格のある雰囲気が伝わってきた。
外のテラスが空いていたので、そこに席をとらせていただい。席の前には水が張られ、その向こうが芝庭園になっていた。その左奥に小さな朱の鳥居があるので、神様を祀られているのだろう。この場所から「とらや」がはじまった証なのだろうか、また繁栄への継往開来なのだろうか。
メニューを見ていると、ランチとしては一品のみ。善哉をやめ、豆ごはんとお漬物ににゅう麺のお吸い物という可愛らしいセットがあったのでいただいた。
日頃ガサツな者でも、このような雰囲気のなかにいると穏やかになれるものである。食事をすること以外にスマホで撮影はしたが、ほんの少しではあるが時を楽しむことができた。
リポート&写真/ 渡邉雄二
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