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ピンクが席捲。驚異の占拠率

2020-01-07 11:47:47 | 文化想造塾「道釈画」
昨年末の全国高校駅伝をTV観戦していて驚いたのが"ピンクシューズ" の席巻。1区スタートの選手のほとんどが"ピンクシューズ"を履いていた。
そして今年の大学駅伝でも同じピンクが圧倒的なシェアを占めていた。
 そのシューズはナイキの厚底シューズ「ヴェイパーフライ」である。現在のモデルは3世代目の「ナイキ ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%」というものらしい。

データをみると、2019年の大学駅伝でのナイキ社シューズの着用が95人。そして今年が177人、2倍近い増加である。大学駅伝の出場選手の8割がナイキ社のシューズ着用していたことになる。もちろん総合優勝した青山学院大学も全員がそう。
では、なぜこれほど長距離用シューズでナイキ社の底厚シューズが好まれるのか。それは、国際的なマラソンでのトップアスリートがこぞってこのヴェイパーフライやナイキ ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%を着用しているからである。そして日本では、2018年の東京マラソンで設楽悠太選手が日本記録を更新した時のシューズとして注目を集めたことが火をつけた。
 さらに、それらのトップアスリートの声を集め改良に改良重ねアスリートの最高のシューズとして認められたからである。だから「マラソン界の常識を覆した革命的シューズ」「記録を伸ばす革命的シューズ」などと言われようになった。それらが驚異的着用占拠率につながった大きな要因といえる。

かなり前のことであるが、国内の某大手スポーツ用品メーカーの広告宣伝を担当していた。その時に、メーカー担当者(渉外マン)に同行し、シューズ、ウエア、その他の用具などの着用占拠の調査を取材していた。その時のマーケティング戦略が「トップ頂上戦略」であった。いかにトップアスリートに着用してもらい、それを一般アスリートが憧れ購入に結び付けるための活動を取材サポートしていた。そのせいでいまでも各種競技をTV観戦していても気になる一つになっている。

今年はオリンピックイヤー、どの競技も楽しみである。アスリートの戦いもさることながら国内外のスポーツ用品メーカーの熾烈な闘いが水面下で繰り広げられている。
 企業にとっても世界戦略を旗印に掲げる、4年一度のオリンピックなのである。



画像はネットフリー写真から転載
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