数日前、京都国立博物館で「雪舟伝説」を鑑賞した。雪舟の真筆である国宝6点などを含む、伝雪舟筆の作品などをガラス越しではあるが堪能した。しかしながら、この貴重な雪舟文化財をみて回ったのだが、どうも館内が薄暗いせいか、私の眼とメガネの具合のせいか、いつものことだが大満足とはならなかった。そのフラストレーションを解消するのによく使う奥の手がある。
翌日、早速地元の図書館に行き、見てのとおり「雪舟」の図鑑 (小学館ギャラリー 新編 名宝日本の美術 第14巻「雪舟」)を借りてきた。展覧会で見た作品すべてとはいかないが、この図鑑に国宝6点や伝雪舟筆の作品の写真や、掲載されている作品の解説が事細かく記載されている。便利な復習参考書である。
この参考書を見ているといつも気づくことがある。予習していけばいいのに、と思うのだが、いつも復習になってしまっている。そして読み終わって思うことに、何よりもフラストレーションの要因は、私の知識不足であることに毎回気づかされるのである。
リポート/ 渡邉雄二
写真/ 図鑑 (小学館ギャラリー 新編 名宝日本の美術 第14巻「雪舟」)
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