久しぶりに東寺の「弘法さん」に行った。毎月21日が弘法大師の月命日である。
この日に露店が出て多くの人たちで賑わいをみせる。聞くと歴史は古く室町時代から弘法市は行われているという。
学生時代は毎月のように「天神さん」と「弘法さん」は月の恒例行事のように出向いていた。
今はわからないが、当時は天神さんが骨董市の趣が強かったように思う。天神さんとご縁があって露店のアルバイトをしていたこともある。
先日、東寺に行ったとき、2024年の「終い弘法」だったのでいちだんと人出が多かったようだ。値段が付いているものもあるが、値札がないものも実に多い。売主は大体の価値は把握しているだろうが、その場の状況や買い手の顔色を窺って金額を即興で伝える場面もよくあると聞く。
買い手が提示した金額に納得すれば、それで良し、の世界である。
外国人の親子と思われるお客さんが30センチ位の銅製の仏像を手に抱え、売主のおっちゃんを相手に金額の交渉していた。おっちゃんは4万3千円ほど提示していた。それは年代物だから、という理由を片言の英語で伝えていた。そこで、外国人の女性が渋い顔でおっちゃんに “ベリーベリー イクスペンシブ” と強い口調で迫っていた。
こんなやり取りの光景が楽しめるのも弘法さんならではである。
結局、外国人の女性は笑顔でお金を支払っていた。後ほど、その女性に声をかけてみた。
「How much did you get it ?」
「2万円!!」
親指を立てて祝福した。
笑顔で親指を立てて返事してくれた。
文・写真/ 渡邉雄二
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