2021年、秋の彼岸の中日だったと記憶している。
どうしても参拝したいと思っていた。それが実現した。
兵庫県小野市にある「極楽山 浄土寺」という寺院の浄土堂と、その堂内に安置されている「阿弥陀三尊像」(共に国宝)。
立像の背後に造られた釣り戸である蔀戸(しとみど)から差し込んだ西日が床に反射し、その光が天井にあたり三尊像を照らす。それまでの暗姿から燦燦と輝きを放つ姿に変わっていく。
その光景は阿弥陀如来が菩薩を連れ、雲に乗って西方浄土から降りる「ご来迎」のように見える。とくに夏からお彼岸にかけては陽射しが強く、夕方にその光景が楽しめる。午後4時前後から一時間ほど。
詳しくは寺院に確認してください。
※中央の阿弥陀如来立像が5m30㎝、両脇侍の観世音菩薩像と勢至菩薩像はそれぞれ3m70㎝
写真/ 浄土寺より提供
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