今日は春分の日。昼と夜の長さが同じになるとされている(厳密には昼の方が少し長い)。
秋分の日と同じように、「此岸(しがん)と彼岸(ひがん)が最も通じやすい日」と考えられたことから、この日に西に向かって拝むと功徳が施されるとも信じられている。ということで、春分の中日(祝日)に供養を行うようになったといわれている。
春分は二十四節気の一つで、寒さに耐えて草木が徐々に芽を吹き、春の到来を感じさせてくれる。自然をたたえ、生物をいつくしむ日でもある。
昨日、一足先に誇らしげに咲いている桜を見に行ってきた。西宮市今津町にある小さな公園に一本、お彼岸の中日に合わせたかのように満開だった。
わざわざこの一本を見るために自転車を走らせた。
この桜は、西宮市の固有の桜。今津の小さな市民の憩いの公園で見つかった桜が、西宮の固有種として認定され、2020年、市民公募で「今津紅寒桜(いまづべにかんざくら)」と名付けられた。3月上旬から中旬の早咲きで、お椀状の大きな花びらが特徴でつぼみの時は濃いピンク色である。
西宮は桜の名所として有名だが、数多く存在する桜の中でも西宮には3種の固有種(オリジナル種)がある。この「今津紅寒桜」をはじめ「西宮権現平桜」と「夙川舞桜」。今津紅寒桜は早咲きであるが、あとの2種はこれから。満開の折は、3種の美の共演を紹介する。
リポート&写真/ 渡邉雄二
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