ライブ インテリジェンス アカデミー(LIA)

日本の伝統文化の情報を国内外に配信していくための団体です。 その活動を通じ世界の人々と繋がっていく為の広報サービスです。

金剛力士像に惹かれる。

2018-05-06 15:05:27 | 歴史建造物
在職中の最後の務めになった高等部の校外学習に同行し奈良 東大寺に行った。
個人的に興味をもつ「金剛力士像」を拝顔できるとあって職務でありながらも旅気分だった。

ここ最近は金剛力士像の魅力にはまっている。その時代の木像彫刻を如実に現しているからだ。長い年月、風雨や陽にさらされたり、火災で焼失したりで修復されていてもその損失具合が観れるのは歴史の証になる。その中でも東大寺・南大門の金剛力士像は、火事等で焼失し修復や造替えを繰り返し今に残されてきている。
堂内安置ではなく風雨にさらされる門内安置としては唯一、国宝指定を受けている像である。
通常の金剛力士像は二体とも正面を向いているが、南大門の二体は向きあっている。これも珍しいとされている。それは、風雨の被害がこうむるのを避けるため力士像同士が対面しあうよう安置され南側は閉鎖し保護されているわけである。

そして、魅力はなんと言っても大きさと迫力ある造形美。各地随所にある金剛力士像の中でも古くなったものもあるが、それはそれで歴史の時を読み取ることができるので好きである。

金剛力士像は厳つい顔が特徴的である。常に二体一対で安置されている。口を開けているのが「阿形像」で口を一文字に結んでいるのが「吽形像」。世界の始まりと終わりを表しているとされている。
「阿(あ)」が始まりで「吽(うん)」が終わりでる。これは、サンスクリット語が「ア」という音で始まり「ン」という音で終わるためとのことらしい。

こんな厳つい顔から"あ・うんの呼吸"が生まれたとは想像し難い。喋らなくても通じる思いを共有できるのは、日本文化、慣習の中で育まれたものなのかもしれない。世界に比類なき日本の凄さなんだろう。





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時代で変わる学校の姿

2018-05-03 21:19:10 | 文化想像塾[教育]
教育現場シリーズ-2]
高等学校卒業後の進路の一つに将来、技術職を目指すための専門学校がある。専門学校は専修学校の一つで正式には専門課程という。その他に高等課程と一般課程がある。
先月末をもって退職した専門学校神戸カレッジ・オブ・ファッション(略称/KCF)には、専門課程と高等課程の二つが設置されている。

高等課程というのがKCFの高等部になり、中学校卒業後の進路の一つになっている。しかし、このような高等専修学校は全国で400校ほどで、そのうち6割程度が3年間で高校卒業資格が取得でき、一般の高等学校と同じ処遇になる。

10年くらい前までは、中学校の時から素行に問題がある、いわゆる"ヤンチャ"とレッテルを貼られた子たちが入学してくる学校だった。その時代は知らないのだが、その当時通っていた卒業生が今も子供を連れよく訪ねてくる。学校への思い入れが強いというわけではないようだが、私がいた間でも頻繁に当時の仲間と連れだってよく来ていた。

その当時の担任の先生に、結婚したよ、子どもができたよ、と報告にくるのだ。
その先生は、当時から生徒の父親、母親の役割をしておられる。いまの子どもたちに対してでもそうである。

それが時代の流れなのか、生徒の質が180度違う。半数近くが小学校、中学校時代から不登校気味の子どもたちである。
次回は、「〈不登校生〉の現状」





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還暦からスタートしたサラリーマンに終止符。

2018-05-02 09:13:21 | 雑感
4月末をもってまる6年勤めた学校を退職した。
還暦を過ぎて、その年の4月にスタートしたサラリーマン生活を終えた。

いままで経験したことのない教育現場だった。専修学校で専門課程と高等課程の2つの分野が設置されている。専門学校の中に技術系の高等学校が併設されている学校である。

勤めたと言っても先生ではない。広報関係の仕事に従事していた。しかしながら、専門学生並びに高等課程の生徒との交流は、歳のせいか気安さが前面にでて学生、生徒からも何かに重宝がられた。

楽しかったのだが、この歳にして次へ進みたいと思う気持ちが膨らんだ。


写真は、昨年、長田区に移転した時の校舎。
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