ライブ インテリジェンス アカデミー(LIA)

日本の伝統文化の情報を国内外に配信していくための団体です。 その活動を通じ世界の人々と繋がっていく為の広報サービスです。

いまも、あの「フライングスカート」がM・モンローの象徴 秘蔵写真が神戸モダン寺で初展示

2021-10-22 11:08:59 | 雑感

2016年の11月25日付の神戸新聞夕刊トップに「銀幕の華 神戸満喫」という大見出しが躍っていた。

だれのことかとよく見ると、写真に「マリリン・モンロー」が芸者さんたちと笑顔で写っている。

小見出しには、「60年前の秘蔵写真を初展示」と書かれている。

 

 

神戸新聞によると、あの米国ハリウッドの大女優、故マリリン・モンローさんが

62年前に米国大リーガーのジョー・ディマジオさんと2度目の結婚のときに新婚旅行で東京、大阪、神戸を訪れた。

そのとき、神戸の花街(当時)だった花隈の料亭で芸者さんに接待されながら喜んでいる秘蔵写真が

神戸市中央区の「モダン寺」で27日(日)、初めて展示される、ということで話題になった。

 

マリリン・モンローといえば、サム・ショーが撮影したあの写真「フライングスカート」。

これらの写真が、世界の大女優への道を開いたといっても過言ではない。

そして後世に残る女優として語り継がれている。

 

 

※この記事は2016年11月「心と体のなごみブログ」に掲載した内容を加筆し転載

リポート&写真/ 渡邉雄二 写真/ マリリン・モンロー画像より転載 写真記事/ 神戸新聞2016.11.25夕刊

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心をうつす窓に、それぞれ想いを表現

2021-10-21 11:13:25 | 文化想造塾「曼荼羅」

一昨日は、仏画曼荼羅アートの佛日寺教室だった。

前回の課題が円相図。禅における書画のひとつで、丸(円形)を一筆で描いたもの。

臨済宗では円相は悟りや真理、また宇宙などを円形で象徴的に表現したものとされている。

また、円窓と書いて「己の心をうつす窓」という意味でも用いられることもあるようだ。

 

 

各教室でも円相図を書く練習をし、その円相図に、それぞれの想い表現する課題に取り組んでいる

。一作日、一人の方がその課題を仕上げ持参された。

一つは円相図に仏様を、もう二つは円相と般若心経を合わせたものを制作。

その中の一つが墨の中に心経を一文字ずつうつし込んだもの、それと円相図の内外に心経を書いた作品の三部作である。

 

円相という己をうつす窓に心経や心仏をあわせることで想いが強く広く表現される。

心の窓に、自分の想いや理想、夢を表現していくのも楽しいかもしれない。

 

 

リポート&写真/ 渡邉雄二 作品/ 佛日寺教室の生徒さん

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「干し柿」。渋柿が甘味のある和菓子に

2021-10-20 14:35:01 | 雑感

 

渋柿を甘味がある和菓子のようにしてくれる「干し柿」。

昔も今も変わらない。たぶんこれからも変わらないだろう。

この干し柿の作り方は、我々の子どもの頃とまったく変わらない。
剥いた渋柿を紐に通し軒下に吊るす。それだけ。
吊るしたあと、指で揉むと甘くなるよ、とばあさんがいっていた。
それは、理にかなっているらしい。揉むと渋みが逃げていくらしい。

秋の味覚といえば、山に行けば豊富にあった。

栗に松茸、そして柿。
田舎に行くと、柿の木がポツリと一本立っているのを見かける。

渋柿だろう。熟して地に落ちている。見向きもされない。

 

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路地裏に咲く清楚なお茶の花 【一茶庵稽古追想】

2021-10-18 14:29:09 | 文化想造塾「煎茶」

前回の稽古は、蓋・扉をはめこむために溝がひいてある箱もの

「倹飩(けんどん)」に収められたお道具を取り出すことから始まった。

お茶は雁が音で、淹れ方は掌(たなごころ)。

雁が音のまろやかさを味わいながら三煎まで淹れ味の変化を楽しんだ。

 

 

今回のお軸は、写真にあるように木の枝に美しい鳥が留まっているもの。

木には白の花が咲いている。

いつも通り、"これはなんという木ですか"と宗匠が尋ねるところから始まった。

うぅ〜、唸る声がもれるだけ。"白い花が咲く木ですよ"といわれても想像がつかない。

唸り声に業を煮やした宗匠があっさりと「お茶の木」と解答。

 

 

お茶の木に花が咲くの?と疑問が湧いた。茶畑からでは想像がつかないが、美しい花がお軸の中で咲いていた。

枝に留まる青色鮮やかな鳥は「瑠璃鳥」だという。

さて、このお軸の画のモチーフから浮かぶのは中国 楚の文人、陳璵義(チンヨギ)の詩。

 

 

伊軋籃輿不受催
湖南秋色更佳哉。
青裙玉面初相識
九月茶花滿路開。

籠から眺める湖南の秋は美しい。
道沿いに咲くお茶の花は満開、
地元の青いスカートを履く女の子と楽しい会話もはずむ。

 

 

という意味になる。女の子を瑠璃鳥にたとえ描いているようだ。

湖南のお茶はいまも有名である。雁が音のまろやかさが湖南の秋を感じさせてくれる。

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中国陶磁器の伝統技法「刻瓷」の美しさ

2021-10-17 10:19:32 | 中国歴史文化

数年前に合間の時間を利用して美術館の雑用係をしていたことがある。

その際に、中国近代の工芸品に接する機会があり、

陶磁器の「刻瓷(コクジ)」という工芸品に触れることがあった。

 

 

刻瓷とは陶磁器に彫刻された、中国の独特な伝統工芸品。

それは焼成された滑らかで割れやすい器面に小さな木製のハンマーで高炭素鋼刃物を均等に叩き、

磁器の表面に平刻や点刻、線刻でさまざまなサイズ、密度、深さのドットで絵などを描く工芸技法である。

刻まれた器面には絵画的効果があるだけではなく彫刻的特徴が強く感じられる。

専門家によると金槌の叩き具合によって割れることもしばしばあるという。

写真にある彫られた図柄をみると、門外漢でも美しいと思える工芸の逸品である。

 

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