ライブ インテリジェンス アカデミー(LIA)

日本の伝統文化の情報を国内外に配信していくための団体です。 その活動を通じ世界の人々と繋がっていく為の広報サービスです。

御室流と月輪未生流、華の共演。 流派は違えど役割は同じ

2021-11-17 13:38:21 | 伝統文化

 

仁和寺では「秋の華会」が行われている。

本坊の随所にいけ花が設えてあった。

この華会は、仁和寺の「御室流」と

泉涌寺の「月輪未生流」の華の共演。

今回は特別出瓶として、

皇室ゆかりの御寺泉涌寺が家元を務める

月輪未生流の作品が主に展示されていた。

 

 

御室流は、古典技法を継承しながら

自由ないけ花表現を追求。

いけ花の美しさといけ花の心を

伝えることを目的にした流派。

 

 

一方、月輪未生流は、歴代皇族への献花が始まりで、

他の流派が仏に供えるために色花を飾ったのに対し、

歴代の天皇に捧げるための花を飾る流派である。

 

同じ真言宗ではあるが、

異なる派の共演はそうあるわけではない。

流派の目的は違えど、

日本の文化であるいけ花伝承の役割はともに同じ。

 

文の一部は華会の案内ボードを参照

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仁和寺の仁王門で守護神「金剛力士像」が睨みをきかせる

2021-11-16 21:27:52 | 歴史遺産「仏像」

世界文化遺産の御室仁和寺(おむろにんなじ)の境内入口に聳え立つのが「二王門」。

知恩院の「三門」、南禅寺の「山門」と並び京都の三大門の一つといわれている。

江戸時代の初期に、徳川家光の寄進により建てられたものである。

 

 

その二王門の左右には仏教の守護神「金剛力士像」が安置されている。

仁和寺、二王門の金剛力士像については作者などの詳細は不明のようだ。

建造されたのは、門の建立と同じ江戸初期と思われる。

広大な境内の穏やかな佇まいとは裏腹に、二王の形相が実に迫力に満ちている。

金剛力士像(二王像)は見てのとおり像容が上半身裸形で筋骨隆々。

二神一対で、右側の像(阿形)は左手に仏敵を退散させる武器である金剛杵(こんごうしよ)を手に

一喝するように口を開け、左側の像(吽形)は右手の指を開き、怒気を帯びて口を結んでいる。

 

 

二王像(金剛力士像)の裏側(境内から見える)には唐獅子(からじし)像が安置されている。

門の前後に像が安置されているのは珍しい。二王門の大きさのあかしなのだろうか。

少し唐獅子(獅子)についてふれると、唐獅子とは神獣である。

元は仏陀の一族を守護するインドライオンをモチーフに造られ、中国に伝わり美術的、装飾的に図案化された。

古代中国でこの世の動物達の長だと考えられた特別な霊獣の代表で、

よいこと、めでたいことの前兆である瑞兆(ずいちょう)の瑞獣とされ、美術品の意匠として勇壮な姿で描かれてきた。

 

 

近くで眺めると、420年ほど前に建造された金剛力士像は時代の風雨により損傷も見えるが、迫力はひしひしと伝わってくる。時を経ても、この形相は見事なほど美しい。次の時代にもまた変わらぬ姿で立ち続ける。

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「菊花・といろ」 曼陀羅のように神々しい 【といろ(十色)シリーズ】

2021-11-14 13:52:48 | といろ(十色)シリーズ

 

この季節、神社等でよく見られる菊花展

大輪が境内に彩を添えている

夜空に咲く大輪の花火のように美しく

中葉を包み込む曼陀羅のように神々しい

一年の最後に咲く花として、輝いてみえる

 

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仁和寺で小さい秋みつけた

2021-11-12 14:21:31 | 雑感

 

ほんの少し前の仁和寺。

もみじに色がつき始め、秋の彩に。

 

こんな景色を見ると、歳のせいだろうか、むかしを懐かしむ。

思い浮かんだのが、サトウハチロー作詞の「ちいさい秋みつけた」の童謡。

 

誰かさんが 誰かさんが 誰かさんが みつけた

ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた

めかくし鬼さん 手のなる方へ

すましたお耳に かすかにしみた

よんでる口笛 もずの声

ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた

 

 ※「ちいさい秋みつけた」の一番の歌詞を引用

 

ひとりで散策すると自分の世界に入れる。

こんなひとときも楽しい。生きる力がわいてくる。

 

 

 

 

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「壽鶴」と「よくしゃべる口」をプレゼントされ、びっくり

2021-11-11 09:57:23 | 伝統文化

先日、カフェで一服していたら、

隣にご夫人が座られバックから小さ目の折り紙を取り出し器用に指先を動かされていた。

 

横目でチラチラ見ていると驚くほどのスピードで星形に。

その見事さに、それは何を折っているのですか、とついつい声をかけた。

クリスマスの小さなリースを作っています。

星形の折り紙をそれぞれ繋ぎ合わせ円にしていく、とのことだった。

私の声がけに喜んでいただいたのか(?)、なんと新しい折り紙を取り出し素早く何かを折りはじめられた。

ものの数分で二つも折り、私にどうぞ、と。

 

一つは「壽鶴」、もう一つは「よく喋る口」。

私の口かと思い苦笑したが笑顔で!

短い時間だったがこれも一期一会。感謝。

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