ライブ インテリジェンス アカデミー(LIA)

日本の伝統文化の情報を国内外に配信していくための団体です。 その活動を通じ世界の人々と繋がっていく為の広報サービスです。

震災、そして戦争。無残にも命が奪い取られる

2022-03-11 13:01:17 | 雑感

 

海を眺めていると、優しい波の音が聞こえてくる。

心地よい風が体をとおり抜けていく。

時として、想像を絶する自然の怒りのようなものが襲ってくる。

 

東日本大震災11年。震災による直接の死者は1万5900人。いまだ行方不明者が2523人という。命が無残にも奪い取られた。こんなことが現実に起こり得る。あれから丸10年の月日が流れた。二度と、いや絶対に、このような事が起こらないことをただただ祈るのみ!

 

奇跡の一本松

 

こんな折に、人間の欲によって起こされた、ロシアのウクライナ侵略戦争。戦争は人が人を殺す。あってはならないことが行われている。守らなければならない民族の尊厳よりも、人の命の尊厳の方がはるかに大きいはずなのに。すべてが過去を清算できてないが故に、いまも、そしてこれからも浅はかなことが繰り返されていくのだろうか。

 

震災11年目の今日、黙とうしながら亡くなられた方々や行方不明者の方々のご冥福を祈り、手を合わせた。雑念ながら頭によぎったのが、ウクライナの人たちの悲しみの表情である。

一日でも早く戦争が終わり、穏やかな音や風を感じることができますように!

 

※トップのイメージ写真は、尾道出身のカメラマン、栗山主税氏が撮影した尾道鳴滝山からの日の出

 

リポート/ 渡邉雄二 写真/ 栗山主税(尾道出身のカメラマン)  奇跡の一本松の写真/  ネットのフリー画像を転載  Reported by Yuji Watanabe  Photos by Chikara Kuriyama

 

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船場のド真ん中、道修町のシンボル「少彦名神社」

2022-03-09 15:16:01 | 文化想造塾「神社仏閣」

 

先日、船場ひなまつりで道修町(どしょうまち)の少彦名神社に展示されていた別所家の雛飾りを拝見した折に、本殿の前に輝く「張子の虎」が飾られてあった。

 

毎年11月22日、23日の両日は道修町の少彦名神社で「神農祭」が行われる。その神農祭のシンボルといえば、張子の虎。少彦名神社では、この神農祭で五葉笹につけた張子の虎が授けられる。

大阪船場の道修町は日本の薬業の中心地として発展し、日本を代表する製薬会社がこの地域に本社を構え、“薬のまち” として知られている。

 

江戸時代後期に大阪でコレラが流行り、三日も経てば亡くなるので “三日コロリ” と言われ、それに併せ虎や狼が一緒になって襲ってくる恐ろしい病気として「虎狼痢(コロリ)」と当て字されて恐れられた。

その時、道修町の薬種商が疫病除けとして「鬼を裂く」といわれる虎の頭骨など10種類の和漢薬を配合した丸薬をつくり神前で祈祷し、合わせて「張子の虎」もつくり施薬された。施薬は明治初年の「売薬規制」により廃止されたが、「張子の虎」は、少彦名神社独特の魔よけ・健康祈願のお守りとして知られるようになった。(少彦名神社資料参照)

 

 

船場に来る機会があれば、同神社にはよく参拝するが、参拝道の入口には、注連柱(しめばしら)があり、そこに「春琴抄の碑」があるが素通りしていた。今回、写真に収めたので簡単に紹介する。

ご存じ、春琴抄は谷崎潤一郎が大阪の道修町を舞台に描いた小説である。船場の商人の娘・春琴と奉公人・佐助の物語。盲目の三味線奏者に献身的に尽くす佐助の愛を描いた作品である。独特の文体を用いて表現されている小説で、後に多く映画化され話題を集めた。

 

 

その碑が目に留まり、これをツマに当時のことを妄想するのも楽しいものである。いまでも江戸時代に栄えた町として風土や風情を感じさせてくれるのが、ここ船場地域である。以前、長い間この地域に仕事場があったのでより一層の妄想が広がる。

 

リポート&写真/ 渡邉雄二 Reported & Photos by Yuji Watanabe

 

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凛として美しい

2022-03-08 11:55:50 | 雑感

京の花街では芸妓さん、舞妓さんの姿を見かけることが少なくなった

人の気配がない花街小路は風の通りみちになり寂し気である

でも、凛として美しく見えるのはなんなんだろう

 

 

 

リポート&写真/ 渡邉雄二 Report & Photos by Yuji Watanabe

 

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八坂神社は、神様を祀る神殿と人が拝む拝殿が寺のように一体

2022-03-07 16:03:57 | 文化想造塾「神社仏閣」

先日、八坂神社に参拝した。現本殿が建立され370年近くなるようだが、一昨年にその本殿が国宝に指定され気持ち新たに神社境内を歩いてみた。

半世紀前に京都生活を始めたころ、祇園祭りの帰路に友人と八坂神社へ行った折、あるトラブルに巻き込まれたことがある。それが八坂神社とのご縁になり、懐かしい思い出として印象深く残っている。

 

本殿(国宝)

 

ご存じのとおり、四条通りの東突き当りが八坂神社。知らない人がいないほどの知名度を誇る。「祇園さん」として古くから京都の人々には親しまれ、素戔嗚尊(すさのをのみこと)を主祭神とし、また薬師如来を本寺仏(ほんじぶつ)として疫病消除の神社になり、多くの祈りが祇園信仰につながり日本三大祭り祇園祭へ、とつながった。

 

八坂神社の本殿は「祇園造(ぎおんづくり)」と呼ばれる、ちょっと珍しい建築様式の建物。神様を祀る神殿と、人が拝む拝殿がお寺のように一体になっているのが特徴である。両側面と背面に庇(ひさし)がある独特の外観になっている。屋根は檜皮葺で造られている。

 

建築は門外漢で分からないが、資料(国宝指定)によると、平安時代の建築の空間構成を伝え中世の信仰儀礼と建物の関係をよく示しており伝統を継承した建物として,江戸時代前期に建立されたことは我が国建築史上,高い価値を有する。また,この本殿が,祇園祭を担う人々によって現在まで維持されてきたことには,深い文化史的意義が認められる。ということのようだ。

 

本殿の前にある「舞殿」では数々の奉納の行事が行われているが、今はただただ静寂の中に包まれている。聞こえてくるのは本殿の鈴の音だけ。千年以上の伝統を誇る華麗な祭礼祇園祭は、どうなるのだろう? と思いながら手を合わせた。

 

舞殿

南楼門

石鳥居

 

リポート&写真/ 渡邉雄二 Reported & Photos by Yuji Watanabe

 

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作品づくりに意欲的にチャレンジ 【仏画曼陀羅アート】

2022-03-06 19:40:49 | 文化想造塾「曼荼羅」

昨日は泉佐野教室。胎蔵曼陀羅の中心部「中台八葉院」の課題は各教室ともなかなか思うように進まないが、そんな中でも “腕がパンパン” “目がショボショボ” といいながらも途中経過を披ろう。課題の進行状況はさまざまであるが楽しんでチャレンジしている様子が作品からうかがえる。

泉佐野教室は、生涯学習センターの管轄で開講しているので、今月の19、20日は30近いクラブの合同発表会、また新年度からは展示ケース(半年間)での展覧などに向け、新しい作品づくりに意欲的にチャレンジしている。

 

 

リポート&写真/ 渡邉雄二 作品/ 仏画曼陀羅アート泉佐野教室

 

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