ライブ インテリジェンス アカデミー(LIA)

日本の伝統文化の情報を国内外に配信していくための団体です。 その活動を通じ世界の人々と繋がっていく為の広報サービスです。

水面に花をのぞかせた、ちっちゃな睡蓮

2024-05-22 11:35:56 | 花の魅力

これからの季節の花といえば、

寺院等の池で見受けられる蓮や睡蓮。

とくに蓮は仏画を描く身には馴染みの花のひとつである。

 

昨日、月に一度の仏画曼荼羅アート教室である佛日寺に

行ったときに、境内で庭の手入れをされていた和尚から、

これ見て、というお誘いで覗いたのが

小さな水鉢の水面から姿をのぞかせていたちっちゃな睡蓮だった。

 

咲き始めたばかりで開き切ってないのでさらに小さく見えた。

直径1センチほど(開いて2センチ程度)で、

葉っぱの隙間に浮いていた。

 

大きさから見ても、

たぶん姫睡蓮といわれる種類のモノだろうと思うが、

水面にのぞかせる姿はキュートでかわいい。

陽射しに照らされながら深呼吸しているように見えた。

 

 

 

 

 

直径1センチほど(開いて2センチ程度)

 

 

 

写真/ 渡邉雄二

 

#佛日寺

#水鉢の世界

#小さい睡蓮

#キュートでかわいい

#陽射しに照らされ

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年一度の御開帳「如意輪観音坐像」への祈りが炎になってとどく 【神呪寺―如意輪観音坐像―】

2024-05-20 11:42:10 | 文化想造塾「神社仏閣」

一昨日の5月18日、午後からの仏画教室の前に、どうしても行ってみたい所があった。西宮にある甲山大師と呼ばれている「神呪寺(かんのうじ)」さん。甲山の山麓にある真言宗御室派の別格本山で、本尊が如意輪観音坐像(秘仏)の寺院。

 

神呪寺は、 “かんのうじ” と読むが、その昔は “しんじゅじ” と言われ、呪文、真言、マントラと同義で「仏の真の言葉」という意味をもつ寺院である。甲山を神の山とする信仰があり、この寺院を “神の寺(かんのじ)” と呼ばれるようになり、のち神呪寺となったという。

 

この神呪寺の歴史を、資料を参照しながらひも解くと、本尊 如意輪観音坐像は、弘法大師空海が彫ったとされる仏様である。その如意輪観音像は、平安時代の初期の淳和天皇の第四妃真名井御前(まないごぜん)をそのまま写し刻まれた仏像とされ、それを本尊として831年に神呪寺本堂は落慶された。それ以来、真名井御前は出家し僧名を「如意尼」と改め、弘法大師の弟子になったといわれている。

 

その如意輪観音坐像の年一度の開帳が18日だった。多くの参拝者が全国から参集。弘法大師自らが彫ったとされているこの秘仏如意輪観音坐像をひと目みようと朝から長蛇の列が続いた。

大師堂の「弘法大師坐像」をはじめ、「不動明王坐像」、「聖観音立像」、そして目当ての「如意輪観音座像」(すべて国の重要文化財)を目の前で観て回った。

 

本堂の正面内部には蝋燭の炎がゆらいでいた。この炎に守られながら如意輪観音様は多くの参拝者の祈りや願いを聞きとどけておられたように見えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

右にあべのハルカスと左のビル群は大阪駅周辺

 

 

 

 

 

リポート&写真/ 渡邉雄二

 

#神呪寺 #西宮市 #甲山 #神の山 #年一度の御開帳 #如意輪観音坐像 #真言宗御室派別格本山 #弘法大師空海 #真名井御前 #如意尼

 

#尾道 #尾道観光 #尾道千光寺 #尾道観光大使 #仏画曼荼羅アート #佛日寺 #福泉寺 #法楽寺 #渡邉雄二 #ライブインテリジェンスアカデミー

 

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「旅の日」にちなみ旅人を想う

2024-05-17 14:20:20 | 雑感

日本旅のペンクラブが、松尾芭蕉が江戸深川の採茶庵から東北や北陸の地へと旅立った(奥の細道) 5月16日(新暦)を「旅の日」と提唱した。

 

松尾芭蕉は、ご存じ奥の細道に「月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人なり」と旅の記録として残している。月日は永遠に通り過ぎていく旅人のようであり、来ては過ぎる年もまた旅人のようなものである、という意味の紀行文。

 

芭蕉にふれることで、ふと昔の友人のことが思い出された。若くしてこの世を去ったが世界を旅してまわっていた。月日は通り過ぎていくなかで旅人は今もどこかで・・・。

 

写真は、江戸時代の絵師 中村芳月が描いた松尾芭蕉である。賛は、「いざさらば雪見にころぶところまで」という芭蕉の俳句を、俳人 江森月居が書いたもの。描かれた芭蕉は道帽と呼ばれる頭巾をかぶり、僧侶が用いる墨染めの衣に似た編綴を身につけている。旅の途中だろうか。

 

 

 

 

 

 

リポート/ 渡邉雄二

 

#日本の旅のペンクラブ

#旅の日

#松尾芭蕉

#奥の細道

#中村芳月

#旅人は今もどこかで

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初夏の風物詩「柳」と「蓮」は、伽藍を彩る 【記憶に残る一枚―東寺―】

2024-05-16 11:33:11 | 趣味

柳といえば、

これからの季節に川や池のほとりに青々としげる枝を垂らし、

初夏の風情を感じさせる木として親しまれている印象がある。

 

平安時代の能書家 小野道風の逸話に、

蛙が柳に飛びつこうと何度も繰り返す。

このひたむきな蛙の努力を見ていると、

努力すれば運も味方する、という話がある。


小野道風が「柳」と「蛙」を結びつけたことにより、

その後、柳と蛙が一対で俳句や川柳にもよく登場する。

 

東寺の蓮池のほとりに柳の木がある。

初夏の寺院の風物詩である「蓮」が池を彩る。

そんな風景が、寺院の静寂によくマッチする。

 

蓮が咲く頃に東寺を訪ね、

五重塔を背景に初夏の風情を楽しむのも乙なものかもしれない。

 

 

 

 

 

写真/ 渡邉雄二

 

#柳

#別れの餞

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#俳句や川柳

#東寺の蓮池

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#初夏の風景

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一杯の茶と羊羹は至福のひとときを演出

2024-05-15 12:30:21 | 煎茶

先日、お茶と羊羹をいただく機会があった。人前ではなく自分が愉しむお茶タイム。茶室の待合席の縁側に座り、新緑を眺めながらだからまさに自娯の時間だった。

むかし教わった、中国の茶の歴史の中でもっとも偉大な茶詩のことが思い浮かんだ。唐の時代の「盧同(ろどう)」という人物が書いたお茶の効能である。

 

そのごく一部をであるが、

 

一煎飲めば、喉を潤し
二煎飲めば、孤独を忘れ
三煎飲めば、感動の言葉がはらわたまで沁み
四煎飲めば、軽く汗ばみ 日頃の鬱憤が体から発散し
五煎飲めば、肌も骨も清らかに
六煎飲めば、仙人にもなった気分になり
七煎で、もうこれ以上飲めなくなり、無我の境地に達し、仙人が住むという蓬莱山まで風に運ばれていきそうな気持ちになる

という詩である。

日本でもこの茶詩に従ったのか、仙人にもなった気分を楽しむために六煎まで淹れることも稀にある。

 

日常の中で、心も体も休めたときの一杯の茶と羊羹は至福のひとときを演出してくれる。

 

 

 

 

 

リポート/ 渡邉雄二

 

#煎茶 #茶詩 #唐の詩人 #盧同 #仙人になった気分 #一杯の茶 #羊羹 #至福のひととき

 

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