一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

246   吸いこまれそうな青空朴ひらく 

2011年05月15日 | 

 吸い込まれそうな青空に、朴の花の咲いているのを発見した、という。きつと、作者は高台にいて、朴を見下ろしているに違いない。青と白の色の対比が明快である。                                         

 

と言うのも、私の窯場には樹高十メートルを越える朴の木が二本あり、毎年、純白の大輪を咲かせてはいるが、朴は葉が大きく、花を支えるように掌状になっているので、見上げても葉に隠れていて、ついつい見逃してしまう年のほうが多い。香りも素晴らしいというが、余りに高いところにあり、下まで届くことはない。しかし、今年は早々と朴の花を発見した。

 

 その代わり、秋になって葉が落ちると、穴の開いていない葉を集め、朴葉味噌で一杯やるのが呑兵衛の楽しみである。

ヒナゲシ(雛芥子)    

コメント
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