(せめだきや いつかきえたる かやりこう)
窯焚きには、窯や作品を乾燥させるための初期段階の「焙り(あぶり)」と1,300度に上昇させるまでの「責め焚き」、そして最終段階の「練らし」がある。最もハードなのが責め焚きだ。
蚊遣香は、蚊取り線香のこと。穴窯を作ってから、最初の20年は年4回焚いていたから、どうしても真夏に窯を焚かざるをえない。唯でさえ暑いのに真夏に窯を焚くのは、尋常の暑さではない。
その後、年3回になり、去年から年2回になったから、真夏に窯を焚くことはなくなった。この句は、10年以上前の句ということになる。