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筍を煮たるこころも含みけり
植物や魚介類の一番美味しい時期を旬(しゅん)という。筍(たけのこ)は、竹冠(たけかんむり)に旬だから、正に旬の代表と言って良かろう。
但し、魚介類などは、例えば鰆(さわら)は、魚偏(うおへん)に春と書くほど、春の魚の代表のように思われがちだが、その理由は1年で最も大量に漁獲されるからで、肝心の味からいうと夏だそうだ。こういう事例は沢山あるので御注意を。
さて、筍を掘りに行き、帰ってから皮を剥き、茹でて、更に味を付けて料理する。その人の客人への心遣いを思いながら筍を味わうのは、食べる側の当然の心構えであろう。
エビネ(海老根)