一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

道祖神新樹光着ておわすなり  

2011年05月11日 | 

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道祖神新樹光着ておわすなり  多留男

 

道祖神は、賽(さえ)の神、岐(ちまた)の神、庚申塔などとも呼ばれ、歴史的にも古く、大和朝廷成立頃まで遡る。

集落の入口にあって、様々な大きさや形があるが、いづれにしても悪神や災いを防ぐための石塔の神様である。

 

裸木が芽吹き始める。新葉が次第に伸びて大きくなってくる。太陽の光が視界を覆う新緑を透かして道祖神に注ぐ。

緑がかった道祖神を「新樹光を着ておわす」と言っている。暑くもなく寒くもなく、新緑が心地よく眼に沁みる季節だ。

 

 

タツナミソウ(立浪草)

コメント (2)
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