一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

325  7月 岩戸句会

2011年08月02日 | 

夕顔や人待ち顔の椅子のあり   洋子

夏の雲男座りの少女達

 

星祭りカミオカンデのニュートリノ   炎火

エアコンの広告入りの団扇かな   

 

じゃんけんで六歩進んで片陰に   

初島に金貨のような夏の月

 

朝市のさざえギシギシ港町   歩智

こめかみを押さえる少女氷水

 

炎天や震災の街を憚らず   豊春

山百合よ放射線を検知せよ

 

貝殻を耳に押し当て夏惜しむ   章子

ストローの先ふれ合ふかソーダ水

 

微睡みて風と添い寝の夏座敷   鼓夢

パパの手を兄妹取り合い海開き

 

沁み沁みと二人一つの欠氷   遊石

エビアンで入れ歯洗へば夜の秋

 

遠雷や凶事に慣れて腕まくら   正太

門前の夕日吸込む氷水

 

来世を今日は信じて大夕   雲水

晩夏光樹々を奏でて風渡る

 

天然水を運ぶ男や氷水   稱子

果てしなく湧き立つ雲や梅雨明くる

 

暑い中掃除機かけてる老父かな   空白

夏嵐木の実あの花路の端

 

チダケサシ(乳蕈刺)ユキノシタ科

コメント
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