一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

343  初七日や別鴉の声の中    遊石

2011年08月21日 | 

 (しょなのかや/わかれがらすの/こえのなか)

 

 ゴミを漁り、今では嫌われ者の鴉ではあるが、実は親子の情愛が非常に深く、孵化してから60日ほども母鳥に養われている、という。しかし、7月(陰暦)ともなると別鴉(わかれがらす)といって、ようやく親離れするという。そして、別れを惜しみ、親子が鳴き交わすという。

 

 そんな別れの近づきつつある鴉の親子が鳴き交わす中、初七日の法要をしているという。

 

しかし、よく考えてみると、鴉には独立という親子の生き別れはあっても、人間と同様の死を伴う別れはたぶんない。

 

 つまり、鴉にとってみると「別鴉」が人間の葬儀と同等の最初で最後の別れなのであろう。 

 

ヨツバヒヨドリ(四つ葉鵯)?ヒヨドリバナ(鵯花)? フジバカマ(藤袴)?

(追記)344のコメントにあるように、この花はサワヒヨドリ(沢鵯)でした。

takeさん有難うございました

コメント
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