一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

348  もの忘れわすれぬ唄に赤とんぼ   一郎

2011年08月26日 | 

(ものわすれ/わすれぬうたに/あかとんぼ)

 

 最近のことだが、「ボケ」や「痴呆症」などは差別用語だからと、「認知症」などという訳のわからぬ言葉に変わった。誰が変えたのか知らぬが、つまらないことをするものだ。これでは、「認知することが病気」という意味になってしまう。正しくは「不認知症」とすべきであろう。

  

 さて、この句、人の名前を思い出せない、昨日の夕食に何を食べたか思い出せないなど、健忘症を自覚している作者なのだが、「赤とんぼ」は4番まで忘れずに歌えるらしい。大したものだ。尊敬してしまう。

 

 試しに私も唄ってみたが、2番を抜かしてしまった。

 

赤とんぼ

 

(1) 夕焼け小焼けの 赤とんぼ
  負()われて 見たのは
  いつの日か

(2)
山の畑の 桑の実を
  小かごに摘んだは
  まぼろしか

(3)
十五でねえやは 嫁に行き

  お里の 便りも
  絶え果てた

(4)
夕焼け小焼けの 赤とんぼ
  とまっているよ
  竿(サオ)の先

 

 

ハナトラノオ(花虎の尾)

 

コメント
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