一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

352  メサイアに御出座し髭の竈馬   薪

2011年08月30日 | 

(メサイアに/おでまし/ひげの/かまどうま)

 

メサイア(メシア)とは、救世主のことで、新約聖書ではイエス・キリストのこと。

そして、この句の「メサイア」とは、ドイツ人のヘンデル(1685~1759)が、イギリスに帰化して作曲したオラトリオ(宗教音楽)のことで、イギリスで初演された、二時間半に及ぶ大作である。

 

竈馬は、コオロギやキリギリスの仲間だが、羽根がないので鳴くことはできない。火の消えた竈や窯によくいる。たぶん1メートルは、楽々と跳べるだろう。だから、馬の字がついた。

 

さて掲句、CDの「メサイヤ」を聞いていたら、竈馬が現れた。それだけなら面白くもなんともない。ここで大事なのは、竈馬の髭は大いに長く、その髭がタクト(指揮棒)を振っているように見えたのだ。

 

キンミズヒキ(金水引)

 

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