一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

326 夕顔や人待ち顔の椅子のあり    洋子

2011年08月03日 | 

 (ゆうがおやひとまちがおのいすのあり) 

   

「顔」のつく花と言えば、朝顔、昼顔、浜昼顔、夕顔、夜顔がある。名前の違いは、どうやら咲く時期に由来しているようだ。ということは、花粉を媒介するそれぞれ違う虫を競合しないように選んでいるということか。尚、朝顔と夜顔は、秋の季語。 

 

他はヒルガオ科だが、夕顔だけはウリ科。夕顔の実から干瓢(かんぴょう)ができる。夕顔は、源氏物語にも枕草子にも登場し、平安時代には既に栽培されていた。 

さて、「人待ち顔の椅子」とは何のことだ。そうか、単に夕顔の「顔」とかけた洒落かもしれない。

 

実際に客を待っているのは、この家の主人と夕顔、そして椅子であることに間違いはない。 

オシロイバナ(白粉花)

 

コメント
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