一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

513  壷焼のなぜか男の匂いする  正太

2012年03月04日 | 

 

壷焼とは、焼き物の窯で陶磁器の壷を焼くことではない。サザエ(栄螺)を、殻ごと生きたまま焼き殺す残酷な行為を言う。すると、なんと男の匂いがする、という。

 

そこで句会の皆さんに、「男の匂い」とは一体どんな匂いかと問うたのだが、どうも判然としない。特に男からは「男には男の匂いなど、分かるはずがない」という意見が出る始末である。女性からは、発言がなかった。質問したかったが、憚られた。

 

 どうやら、作者は観念的に「壷焼」と「男の匂い」を結びつけたようだ、と思ったのだがそうでもないらしい。

 

 作者の解説によると、どうやら歌舞伎の女形(おやま)や男色と関係するらしいのだ。残念ながら、これ以上のことは、私には追求する根拠を持たない。世の中色々です。

 

マンサク(万作)

コメント
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