一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

538  佐保姫はゆるり絵具を溶いてをり   流星

2012年03月28日 | 

(さほひめは ゆるりえのぐを といており)

 佐保姫とは、奈良・平城京の東の佐保山(現在の奈良県法華寺町法華町)に宿ると考えられている女神のこと。白く柔らかな春霞の衣をまとう若々しい女神と考えられているそうである。

冬の白黒の世界に、総天然色の色を描いてゆくのが、春の佐保姫。今まさに絵具を溶いて準備中という。

そして、先日からは、 佐保姫はゆるり絵具を散らしをり

そして今は、佐保姫は急ぎ絵具を撒いてをり

ちなみに、東・春の佐保姫、南・夏の筒姫、西・秋の竜田姫、北・冬のうつ田姫、の女神がそれぞれにおわすそうです。

キブシ(木五倍子)

 

コメント (4)
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