(うぐいすが さそう さんじになさりませ)
「日本の三鳴鳥」と言われているのは、ウグイス、コマドリ、オオルリ。鳴き声が美しい、と言われているその中で、最もポピュラーなのがウグイスである。
初鳴きからしばらくは、ウグイスが鳴けば、仕事の手を休めて聞き入ることになる。「なさりませ」から、句会でほとんどの人が、この句を女性の句と思ったようだ。
「したらどうですか」「したらいかがですか」では長すぎるし、「しませんか」では、“一緒”にという意味が強くなってしまう。
結局「なさりませ」が、丁寧な命令口調でもあり、あの鳴き声にぴったりなのだ。但し「キョキョキョキョ」と鳴く谷渡りのことではない。