11月の岩戸句会の兼題は、「憂国忌」だった。11月25日の憂国忌は、作家三島由紀夫が、楯の会のメンバー4名と共に、市ヶ谷の自衛隊駐屯地を占拠し、憲法改正と自衛隊のクーデターを呼びかけた後、森田必勝と共に割腹自殺を遂げた日のこと。1970年(昭和45年)で、あれから43年の歳月が流れた。
句会会員の「憂国忌」を読むと、時代の変化を見ることができる。以下、その他の会員の句
憂国忌心を込めて窯詰めす 洋子
憂国忌格上げされて省となり 歩智
ゆるキャラの話題花咲く憂国忌 豊春
増え続く草食男子憂国忌 章子
憂国忌山本太郎の言い分 炎火
空腹の腹が出ている憂国忌 雲水