一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1118   冬服の電車に混じる半ズボン   豊春

2013年12月26日 | 

 この句の「冬服の電車」は、「冬服を着た人々が乗っている電車」という意味。まあ、誰だって分かるだろうが、俳句ならではの省略である。

 その中に、元気よく半ズボンを穿いた、たぶん少年が混じっているのだ。少女たちだって、ミニスカートを穿いているに違いない。

 さて、作者はどうであろう。下はズボン下に長ズボン、上は下着にシャツ、セーターに上着、そしてたぶんダウンジャケットかコートを着ているに違いない。

 子供たちと比べて、何という落差。それに驚いているのだ。確かに、私たちにも半ズボンの時代があったのに・・・・・

 いやいや、嘆くことはない。我々の年になったら、痩せ我慢が最も良くないのだ。着ぶくれて汗を掻くくらいが丁度良いのである。

コメント (2)
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