一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1123  ネットカフェぼうやあんたも煤逃かい    マリコ

2013年12月31日 | 

  私は行ったことがないが、ネットカフェとは、インターネットができる喫茶店のことだが、最近は食事、シャワー、個室などもあり、宿泊さえもできるらしい。

 煤逃(すすにげ)は、大掃除をサボって何処かへずらかること。電気・ガス・灯油のない昔は、燃料が薪と炭だけだったから、年間にすれば大量の煤が出るわけだから、家の中が真黒だった。そこで暮の大掃除を「煤払い」と言っていた。その煤払いだから、大変な作業だった。老人や子供は特に邪魔で、外に放り出されたようである。

 ところが、現代では煤払いどころか、大掃除さえやらない。ほとんどの家に、掃除機や換気扇があり、日常的に掃除するから、大掃除など必要ないのだ。

 だから「あんたも煤逃かい」と言われたぼうや(小学生か中学生くらいだろうか)は、意味不明で面食らい、キョトンとしたに違いない。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする