一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1115   第208回  岩戸句会 12月 

2013年12月23日 | 岩戸句会

そちら鍋こちらビビンバお達者で   遊石

内孫も外孫も皆コート着て

                    

冬の窯積み重なりし方眼紙      炎火

故郷は日帰りの距離師走かな

 

冬服の電車に混じる半ズボン     豊春 

光る海小舟漂う年の暮

 

年の瀬や独り岩風呂指鉄砲      鼓夢

指ほどの間引きし大根の辛みかな

 

 

研ぐ磨く掃く拭く洗うも年用意    稱子

冬バラの棘に怒りのあるごとし

 

皺くちゃの顔が機敏に松手入れ    洋子

まゆみの実窯焚き煙にまかれおり

 

笑ふ時独りと思ふ冬の夜       章子

平和主義貫く父のインバネス

 

時間という魔物を食べて毛糸編む   薪 

朽野に灰釉厚き窯の肌

 

忘年会終りて月の青さかな     歩智

時雨るるや高速道の二分間

 

電飾に犇めく街や年の暮       雲水

年の瀬の犬と歩いているところ

コメント
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