一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1382  第219回 岩戸句会 11月

2014年12月01日 | 岩戸句会

幸せは犬とまどろむ炬燵かな       洋子

古酒の酔いさめやらぬうち帰りゃんせ

 

尖塔の鴉一声冬来る           豊春

髪青き老婦の笑みや散紅葉

 

一杯の新酒に明日が絡みつく       一煌

凍星のきらりきらりと峠道

 

猟銃の一発響く冬の山          炎火

古酒ビールブランデーさえ調味料

 

さんざめく紅葉と語る人生観       薪

明王は忿怒し山は装えり

 

手の内に揺れる木洩れ日冬温し      歩智

豊かなる家でなくても柿たわわ

     

桐一葉シニアホームに友行けり      稱子

客人の今日は来る筈落葉掃く

 

靄や楷書を彫り陶の文字         鼓夢

時雨やみ車道に流る錦川

 

置き物の小犬氷雨に打たれけり      余白

たそがれの湯野浜の先山眠る

 

箱根山紅葉きらめく八十路かな      章子

歳とらぬ夫の遺影に冬りんご

 

芋食えばおなら出るなり窯の中      雲水

ファミレスのサラダトースト今朝の冬

コメント
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