一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1391   秋葉遊石俳句集 9

2014年12月11日 | 秋葉遊石俳句集

包丁の其の先ほどの寒さかな

その人は一つの咳の様に消えた

寂かなりしみじみと見る古暦

備えあり愁いも在りて歳の暮

踏まないで忘れな草を踏まないで

夕焼けて婆の影踏む子等の影

照れ臭し少し長めの半ズボン

なでしこの様な少女に径問われ

勝った子が負けた子つつく運動会

会得せり粧わぬ山と粧ふ山

悠久の時を偲びて墓洗ふ

破荷似合う男の背中かな

立冬や下り続ける男坂

コメント
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