(ゆらゆらと ねむれるいぬに ほだあかり)
薪割りをしようと庭に出ると、先ほどの50代くらいの来客の女性二人が、勝手に庭に踏み入り、ビヨウヤナギに絡みついたカラスウリ(烏瓜)を採り始めていた。
私を見つけると、気まずそうに一人が「カラスウリ、採っていいですか」と問うた。私は「もう採っているじゃありませんか・・・・どうぞ」と、あきれてついつい言ってしまった。「持ってけ、ドロボウ」と、つぶやきながら。
それは数日前、草刈りをした時、皆さんに見てもらうために、わざわざ採らずに残しておいたカラスウリだったのだ。
その後、カラスウリを採った二人は、挨拶もせずに去って行った。そんな二人だったから、きっぱりと「採らないで下さい」と言うべきであった。
榾とは、囲炉裏やストーブで燃やす、小枝や木切れなどの焚き木を言う。