一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1401   除夜の鐘明治が近くなりにけり   炎火

2014年12月23日 | 

 除夜の鐘を聞いて思いを過去に馳せ、その時代を近く感じるのは、明治時代以外にも飛鳥や奈良、平安、鎌倉時代・・・・・など、いくらでもあるし、別にどの時代でも構わないだろう。その時代によって、法隆寺、唐招提寺、延暦寺、円覚寺などの除夜の鐘を、読者はそれぞれ相応しい寺の鐘の音を想起すれば良い。

 しかし、作者はあえて明治を指定した。勿論これは、草田男の「降る雪や明治は遠くなりにけり」を踏まえていることは明らか。

 

コメント (2)
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