一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1403   第220回 岩戸句会 12月

2014年12月25日 | 岩戸句会

身にひびく音多かりし冬日かな   一煌

山茶花の白を散り敷く石畳

 

流れゆくものはあらずよ冬の川   稱子

ひと葉残らず散りゆけり散り敷けり 

 

除夜の鐘明治が近くなりにけり   炎火

太陽を自転公転して師走 

 

除夜の鐘一人で聴く日来るなんて  洋子

初氷穴窯の口開いたまま

 

港町まるごと除夜の鐘ひびく   章子

除夜の鐘痛いの痛いの飛んでいけ

 

除夜の鐘過去と未来の躙口    鼓夢

ピアノ曲片面だけの宛名書き

 

吹きだまり落葉そのまま定休日   歩智

冬空や重なり遊ぶ犬二匹

 

冬日向傘寿迎えて旅立ちぬ     豊春

手を繋ぐ厚手コートの老夫婦

 

神主の祝詞が見える今朝の寒    余白

除夜の鐘撞く人々の思い入れ  

 

オウム貝抱き丹沢山塊眠りたり    薪

身に入むや猫の瞳孔刃となりぬ

            

幸福は仕舞っておいて山眠る     雲水

年用意なんにもしない年用意

   

コメント
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