一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1400   流れゆくものはあらずよ冬の川   稱子

2014年12月22日 | 

 水があってこその川である。水がなければ「川涸る」という冬の季語がある。それではこの句、水があったか、なかったか。

もしかするとこの句は、虚子の「流れゆく大根の葉の早さかな」を踏まえて作ったのかもしれない。とすると、水は十分にあったはずで、但し大根の葉もましてゴミなど生活を感じさせるようなものは一切流れていない、清冽な透き通った川ではないのか。

 私は、清水町の柿田川、山梨の忍野八海、長野の大町などの清流を思い起こす。

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