一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1402   除夜の鐘過去と未来の躙口  鼓夢

2014年12月24日 | 

(じょやのかね かことみらいの にじりぐち) 

 茶室の躙口は、およそ高さが66cm、幅が63cmで、千利休が京都・大山崎の茶室・待庵に設けたのが始まりだそうである。これは朝鮮の民家の出入り口を取り入れた、とも言われている。

 刀を外し、誰もが頭を下げなければ入れない躙口は、利休特有の精神が意図的に表現されている。そして茶室の中では、一切の身分を捨てて対等な人間関係でなければならないのである。

 ところで、虚子に「去年今年貫く棒の如きもの」という有名な句があるが実につまらない。掲句の方が余程いいと思う。

コメント
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